今まで、複数の現場を掛け持ちした経験が何度かあります。
派遣社員が複数の現場を担当する場合どのような契約になるのか、またその際に気をつける事などを紹介したいと思います。
(注:契約書は私の場合の事例で、派遣会社によっては契約形式が異なる可能性もあります。一例として紹介します)
小規模な現場や、リニューアル工事の現場などは、1人の所長が複数の現場を担当する事があります。
その場合、現場事務員は各現場へ出向くか、または1つの事務所で複数現場の業務を行うかのどちらかになるというパターンになるでしょう。
契約書はこのような形になり、契約は1本になります。
就 | 業
場 所 |
事業所 | ◎◎◎ 建設 株式会社 |
部 署 | 建築部 | ||
所在地 | 東京都〇×区~ | ||
指揮命令者部署 | 現場①(メインとなる事務所がある現場名) | ||
指揮命令者 | A所長 | ||
就業曜日 | 月、火、水、木、金 |
これは、所長も現場も違う事例です。
この場合は、曜日ごとにそれぞれの現場事務所で業務を行うことになります。
契約書は現場の数だけ必要になります。
この場合は2か所なので、契約書は2本。
就 | 業
場 所 |
事業所 | ◎◎◎ 建設 株式会社 |
部 署 | 建築部 | ||
所在地 | 東京都〇×区~ | ||
指揮命令者部署 | 現場① | ||
指揮命令者 | A所長 | ||
就業曜日 | 月、火 |
就 | 業
場 所 |
事業所 | ◎◎◎ 建設 株式会社 |
部 署 | 建築部 | ||
所在地 | 埼玉県〇△市~ | ||
指揮命令者部署 | 現場① | ||
指揮命令者 | B所長 | ||
就業曜日 | 水、木、金 |
・PC、書類の持ち運びには細心の注意を払う事
・交通費の精算をどうするのか事前に派遣先、派遣元と打ち合わせて決めておくこと
・無理をしない
複数現場を担当すると、慣れないうちは書類管理に気を使います。
特に、1か所の事務所で経理関係の処理を行う場合は、それぞれの現場の書類やメールが混ざることのないよう気をつけないといけません。
書類の発送・受領、会議などの連絡、出欠等、リスト管理をしっかりとすることが重要です。
また、事務所を移動する場合はPCや書類の持ち歩き、場合によっては文房具の持ち歩きも発生します。置き忘れや破損がないように持ち運びには細心の注意をしましょう。
交通費に関しては、こちらが言い出さないとうやむやになりがちなので、事前にどういう風に支給されるのか打ち合わせておいた方がいいと思います。
私は、契約している事務所以外へ行く場合の交通費は自分で建て替えて、領収証を所長に買い取ってもらうという形をとっていました。
そして、これはよくあることですが、片方の現場にいる時に別の現場から連絡があり「そっち終わったら帰りに寄って」「お昼休みにちょっと頼みたい仕事があるから来て」など、無茶ぶりされることがあるんです。
特に現場同士が近かったりすると、気軽に頼まれてしまったりして残業やお昼休み抜きなどになりがち。
できる限りは対応しますが、これは無理だと思ったらはっきりとその旨を伝えた方がいいです。
複数現場を担当するのは体力勝負のような事もありますので・・
とはいえ、現場を兼務すると気分転換になったり、色々な人と出会えるというメリットもあります。現場ごとに雰囲気は全然違いますし、新築工事かリニューアル工事なのかでも全く変わってきます。
顔見知りの業者さんが偶然担当になってお互い嬉しい驚きだったりも。
もし、現場兼務の打診をされたら、1度経験するのもいいかもしれません。
マルチタスク力はものすごく身につきますよ!