「工事写真台帳」というのは、現場で撮影した工事写真をまとめた資料です。
施工前、施工中、施工後、また検査や資材等、膨大な量の写真を撮影し、それは工事の進捗が滞りなく進んでいるか、完了したかの証明となります。
デジカメで撮影したデータの中から、指示された写真をExcelの台帳に貼り付けていくのですが、写真の大きさがまちまちなことが多いんですよね。
台帳に貼り付けた後に、1枚ずつサイズを変更していくのはちょっと面倒くさい。
そんな時は、まとめて写真のサイズを変更する方法で解決です!
手動でサイズ変更する方法
①工事写真台帳は各社色々な形式がありますが、大体このような形式です。
ほとんどがExcelで作成されますが、MS-Wordを指定された事もありました。
②台帳に貼り付ける写真データを余白に貼っておきます。
③1枚目の写真を枠内に貼ります。
このサイズを基準にして他の写真のサイズを揃えます。
④写真のサイズを調べます。
写真上で右クリックし「サイズとプロパティ」をクリックします。
右端に「図の書式設定」が表示されるので、高さと幅をメモしておきましょう。
⑤他の写真を1枚目の写真と同じサイズにします。
サイズを揃える写真を全て選択します。
(Ctrlキーを押しながら写真をクリック、または「ホーム」⇒「検索と選択」⇒「オブジェクトの選択」でカーソルを矢印に変更しドラッグしてまとめて選択)
④と同じように「図の書式設定」を表示させます。
⑥高さと幅に、④でメモしたサイズを入力。
この時、縦横比を固定する、元のサイズを基準にする、の✔は外します。
⑦サイズが揃った写真を枠内に貼り付けて完成です!
マクロを使ってワンクリックでサイズ変更する方法
マクロを使うと、サイズを入力しなくても一発でサイズ変更ができます。
マクロを使う準備
マクロやVBAを使用するために「開発」のタブを表示させます。
①ツールバーのグレーの部分で右クリックして「リボンのユーザー設定」を選択します。
②右側のメインタブの「開発」をクリックし✔を入れます。
③開発タブが表示されました。
マクロを作成
①基準となる画像を選択し「開発」⇒「マクロの記録」をクリックします。
②マクロ名(任意)を入力します。(「名前の構文が正しくありません」というエラーが出る時は、表示された名前のままにする)
説明を入れておくと後でわかりやすいです。
③画像の上で右クリックして「サイズとプロパティ」を選択し「図の書式設定」のサイズを入力します。縦横比を固定すると元のサイズを基準にするの✔をはずします。
④「開発」⇒「記録終了」でマクロの作成は完了です。
⑤サイズ変更をしたい画像を全て選択し、「開発」⇒「マクロ」で登録したマクロを実行します。
⑥枠内に貼り付けて完成です。
マクロボタンを作成
マクロを実行するのに、開発タブをいちいち開かなくてはいけないのがちょっと面倒。
そんな時は、マクロボタンを作成するとワンクリックでサイズ変更ができます。
①図形を挿入してボタンを作成します。
「挿入」⇒「図」⇒「図形」から、好きな図形を選択します。
②図形の上で右クリックし「図形の書式設定」でデザインを整えます。
③図形の上で右クリックし「テキストの編集」でボタン名を入力します。
④「ホーム」タブでボタン名のデザインを整えます。
⑤ボタンの上で右クリックし「マクロの登録」を選択します。
登録したいマクロを選択してOKをクリック。
⑥サイズを揃えたい写真を選択し、マクロボタンをクリックするとサイズが変更されます。
まとめ
工事写真から台帳を作成する業務は、現場事務の中でもかなり比重が大きい業務です。
できるだけ効率化していきたいですね!
工事台帳に関しては、写真データから自動的に作成してくれるフリーソフトもたくさんあります。
会社と相談しつつ、そのようなソフトを使用するのも良いでしょう。
(おすすめ)ツクノビマガジン様のおすすめアプリ
写真工事アプリの一覧をお探しの方はこちらの記事もおすすめです。
建設工事全般の情報を発信していらっしゃるツクノビマガジン様の、工事写真アプリ10選という記事を紹介します。
大量の工事写真を処理するには、このようなアプリを使用すると効率よく業務を進めることができるでしょう。
ぜひご参考に!