CAD、EXCELの勉強

【CAD操作】現場事務員はまずこれを覚えよう!各種CADデータをDXFファイルに変換する方法。

今までCADを操作したことがない、これから使ってみたい、という方へ。
まず最初にこれを覚えてしまいましょう。

ファイル形式が違う(拡張子が違う)CADソフト同士は、そのままでは開くことができないので、互換性のあるDXFファイルに変換するという操作が必要になります。

ExcelやWordなどのソフトを日常で使っているのなら瞬時でできる簡単な操作です。

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CADのファイル形式

ファイル形式って何?

CADデータの種類のことです。CADのソフトによって変わってきます。
データの種類は「拡張子」という文字で表し、識別することができます。

(例)Wordは「〇〇.docx」、EXCELは「〇〇.xlsx」、PDFは「〇〇.pdf」、写真や画像等は「〇〇.jpg」「〇〇.png」「〇〇.gif」など。

CADのファイル形式表

CADの種類拡張子
Auto-cad
ARES-cad
IJCAD
BricsCAD          
DraftSight
.dwg         
Jw-cad.jww
.jwc

DWGファイルとは

DWG形式は、AutoCADを開発したAutodesk社によって定められたCADデータのファイル形式で、CAD市場で一番多く普及している形式です。

JWW、JWCファイルとは

どちらもJW-cadのデータファイル形式です。
JWCは、JW-cadがDOS版だった頃の拡張子で、JWWはWindows版の拡張子です。

DXFファイルとは

前述DWGファイルと同じく、Autodesk社のデータファイル形式です。
そもそもはAuto-cadの旧バージョンを読み込むために作られたものですが、今は互換性のある別CADソフトとのデータやりとりのために広く使われています。

ファイル変換の方法

JW-cadからDXFファイルへ変換する

1つのファイルを変換する場合

①jwwの図面ファイルを開き、メニューバーの「ファイル」から「DXF形式で保存」をクリックする。

②左側ののツリーで保存したい場所を指定する。
次に「ファイル選択」ウィンドウの「新規」のボタンをクリックし、保存形式がdxfになっているのを確認し、名前を入力し、OKボタンをクリックする。

これで、DXFファイルに変換できました。

複数のファイルを一度に変換する場合

①メニューバーの「ファイル」から「ファイル操作」を選択し、「ファイル一括変換」をクリックする。

②左側のツリーからjwwデータの保存されているフォルダを開き、「ファイル名」の右側のにあるバーから、拡張子jwwを選択。
表示されたファイルから一括変換したいデータを選択し(shiftキーを押したまま複数クリック)「開く」をクリックする。

③「ファイル一括変換」ウィンドウが開いたら「変換先」のdxfをクリックし、OKボタンをクリック。

④「確認」ウィンドウが開く。左側に変換前のjwwファイル、右側に変換後のdxfファイルが表示されたのを確認したらOKボタンをクリックして完了です。

DWGファイル(Auto-cad2023版)からDXFファイルに変換する

①アプリケーションメニュー(左上のAというアイコン)から「名前をつけて保存」のアイコンをクリックし、「その他の形式」を選択する。
名前を付けて保存のアイコンをクリックしても、同様の操作ができる。

「名前をつけて保存」アイコン

②「ファイルの種類」からDXFファイルを選択する(バージョンは随意)。
保存をクリックすれば完了です。

*Auto-cadでは複数ファイルを一括で変換することができません。
「AutoCAD Mechanical」(オートキャド メカニカル)という機械設計用の機能が追加されたCADならば可能。

変換したファイルの問題点

DXF変換したファイルを開いた時に、問題点がいくつかあります。

  • 文字の大きさが変わってしまいバランスが崩れる
  • ハッチングがばらばらになる(ハッチングした線が1本1本の線分として認識されてしまう)
  • 寸法線がばらばらになる(ハッチングと同様、1本1本の線分として認識されてしまう)
  • 文字化けする
  • 画層の名前が意味のないアルファベットになってしまう
  • Auto-cad特有のペーパー空間やビューポートなどは反映されない

などがあげられます。
これらは、少々手間ですがひとつひとつ手直ししていくことになります。

問題点はいくつかあるものの、図面を構成する要素(正確な寸法の線分、□や〇などの図形)は正確に変換されます。
異なるCADのデータが使用できるという事は、一から図面を描くことを考えると、上記の問題点を上回る便利さといえるでしょう。

まとめ

取引先と、異なるCADのデータをやりとりすることは頻繁にあります。
工事によっては何十個も送られてくる場合も。

そこで現場事務員が、CADの作図操作ができなくても、データ変換できるだけで現場の職員の事務時間がかなり短縮されます。

簡単な操作なので、ぜひとも覚えてしまいましょう!


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