事務所の場所によって違いはあるのでしょうか？
建築現場事務所というと、真っ先に浮かぶのは工事現場の近くに立っているプレハブの建物だと思います。
確かに大型工事だとプレハブが多いのですが、他にも近くのマンションやアパートの部屋を借りたり、オフィスビルの１室だったり、ビルの地下部分だったりと色々なパターンがあります。
まず、現場事務所に必要な設備は、①事務作業をするスペース ②トイレ ③打合せスペース ④作業員の休憩場所 ⑤資材置き場 ⑥更衣室（大型工事の場合は宿泊スペース）になります。
ですが、実態は全てが揃っている事務所は少ないかな・・と。
給茶スペース（電気ポットやコーヒーマシーン、給水機等）、冷蔵庫はほぼ設置されます。
（↓ 職場で大人気のコーヒー。かなり本格的な味わいです）
では、私が経験した事務所の特徴などを紹介しましょう。
プレハブの仮設ハウス
現場事務所と聞いて真っ先に浮かぶプレハブの建物。
大規模工事だったため、設計部門、施工図部門も入っているかなり大型の事務所でした。
建築会社だけでなく、電気会社や衛生設備の会社も別棟で並んでいました。
宿泊所は別にアパートを借りていたためありませんでした。
男女別トイレ、男女別更衣室あり。エアコンはもちろん完備です。
打合せ室、作業員休憩室、資材置き場がそれぞれ事務所の外にあったので、パーソナルスペースの確保がしっかりできた。
現場敷地内なので、作業員さん達と顔見知りになれる。
建物が完成していく過程を観ることができた。
マンションの一室
現場に近い場所に１DKのマンションを借りました。
30平米くらいの１室で、スチール棚で仕切って事務作業エリアと打ち合わせエリアを作っていました。職員３人、事務員１人、打ち合わせテーブル、コピー機、プロッターでもうギリギリいっぱい。
作業員の休憩場所は、マンション内には作れないので、現場立ち上げ時はやむを得ず自家用車内、建物が出来てきたら現場内の工事をしていないスペースなどに設置しました。
土足ではないので、部屋中砂ぼこりだらけになることがない。
昼休みはみんな床でごろごろ昼寝していてアットホーム。
冷暖房の効きがすこぶる良い。（狭いので効率が良い）
給湯が使いやすく、お湯を沸かす、お茶を作る等、自宅にいるのと変わらず。
玄関入るとすぐにトイレ、部屋、という間取りで部屋との仕切りもなく、洗面所もないため、個室内の音が筒抜け。人がいる時はとても入れなかった。
更衣室はなし。男性が着替えている時は素知らぬ顔で。。
オフィスビルの一室
現場近くのオフィスビルの一室。今の私の職場はこのタイプ。
地下にあることが多く、元倉庫だったりボイラー室だったりと、窓なしで環境的には良いとはいえませんが、照明や壁の色、床のタイルカーペット等工夫して過ごしやすくなっています。
更衣室と倉庫、機材置場は事務室とは別にビル内にあります。
トイレはビルの共用の物が使用できる。
清掃は専門の方が入っているので、事務員は室内の清掃のみでいい。
他社の人とのコミュニケーションがとれる。
同じく、ビルの防災訓練、イベント等の参加が義務付けられる。
機材搬入やビル内工事の場合、他テナントへ細心の気遣いが必要。
洗濯物を乾かす場所がない。
私が経験した事務所はこんな感じです。
個人的にはオフィスビルの一室が一番働きやすいです。
ただ、建物が出来上がっていく過程、みんなが働いている様子を見ながら働ける点では、プレハブの仮設ハウスの魅力も捨てがたいかな。内部の見学もさせてもらえるし。
ということで、何となく雰囲気はわかっていただけたでしょうか。
初めて現場事務の仕事をする時は、事務所の中がどうなっているのかわからなくて緊張すると思いますが、一般の事務とそう変わりないのでご安心下さい。
