現場事務の日常

事故物件の工事をする。

夏なのでちょっと怖い話でも3つほど・・

開かずの間の工事
数年前、集合住宅の部屋のリニューアル工事を受注しました。
図面を見ると、該当部屋は赤い太線で囲われていて「開かずの間」と赤字で!
ざわつく職員たち。
いやー、話ではよく聞くけれど、実際現実の図面でその文字を見るとドキドキします。


営業の方も、そこで何があったかは知らないと言い、とにかく受注したのでよろしくと。

何を隠そう、実はわたくし、そういう怖い話が大好きなんです。
担当を命じられた若者職員が半べそになっているところに、持っていくべき「日本酒、塩」を買いに行かせ、それをどこに設置するか、変なことが起きたらどう祓うか等々言い聞かせ、現場調査へ送り出しました(鬼)

部屋の様子は特におかしい箇所もなく、工事が始まりました。
職人さん曰く、1人で工事してるのに人の気配がした、とか、人がいないのに引き戸を閉められた、とか。
まあ、気にしすぎてそういう風に感じたのだと思いますが、ちょっと盛り上がった1件でした。

不気味な神棚のある部屋

こちらは事故物件ではありませんが、やはり部屋のリニューアルです。
雑居ビルの1室の工事依頼があり、事前調査に行った職員。
「不気味すぎて無理・・」と。
なんでも、薄暗い部屋に荒れ放題の大きな神棚がぽつんと置いてあったそうです。
それも、一般の神棚のように見えるけれども、置いてある神具が見たことのない形態のがあったり、花もそのまま枯れはてていたり・・


室内の空気もなんとも重く淀みきっていて変な匂いが漂い、長くいられなかったそう。
結局その工事は受注しなかったのですが、印象深い出来事でした。

異様な収集癖のある人の部屋

これは詳しく書くとばれてしまう恐れがあるので詳しくは書けませんが、普通は収集しないようなものを収集していた人の部屋のリフォーム工事です。
その収集物を容器に入れ、部屋の壁中に並べ、部屋に中身をぶちまけ・・というどうしようもない状況の部屋の工事がありました。
室内は耐え難い臭気で、それらが処分されたあとも、壁板、床板までしみ込んでいたため、大工事になってしまうという事がありました。
担当した職員も、職人もしばらく食欲を失うほどぐったり・・


 

まあ、長年働いていると色々な物件が出てきます。
工事していたら、出てきてしまった物のせいで工事ストップ!なんてこともありました。これについては機会があったら書いてみます。

事故物件は最近おおはやりですね。
はやりのきっかけになったのは、やはり「大島てるの事故物件サイト」でしょうか。

それから、なんといっても松原タニシ氏の存在が流行に火をつけた感があります。

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本は震え上がりつつ読みましたが、映画はそこまで恐くないです。
コメディ要素も点在しているので、こちらは初心者(?)でも安心ですよ!

それでは涼しい夏をどうぞ・・・

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