現場事務の日常

建築現場事務所から消えていった道具たち。

建築業界で働き初めて30年ちょっと。
その中でフェードアウトしていった道具を懐かしんでみます。

そろばん


20年くらい前は、当時50〜60代の方が使っていたりしましたが、今は全く見なくなりました。
そろばんがなくても、空中でそろばんをはじくジェスチャーをしながら暗算する方もいたりして。
そろばんが全く理解できなかった(子供時代はそろばん塾全盛期だったにも関わらず)私にとって別世界に住む人をみるような感覚でした!

青焼き図面と青焼き機

青焼き図面は、過去データとして今でも目にする機会は多いと思います。
そして、それを出力する複写機。
これは20年くらい前までは、どこの現場に設置してありました。
A1まで出力できる大型の機械で、専用の感光紙に複写して出力されます。
用紙は黒いビニールで覆われていて、うっかり開いたままにしておくと黄色く変色して使えなくなってしまうという取扱い注意品でした。
あのアンモニア臭と共に出力される青焼き図面は、いかにも「建築業界」って雰囲気で好きでしたね〜。
今はほとんど使われていない青焼き図面ですが、メリットとしては、改ざんされない、コストがかからない、日差しの中で図面を見る時に目に優しい、などがあげられます。
調べていたら、こんな会社が!

データを青焼きのようにプリントできるとか。
なかなか面白いところに目をつけますね。

トランシーバー

これは、もしかしたら今でも使用している現場もあるかもしれませんが(電波の届きにくい場所)、ほとんど見なくなりました。
驚くほど大きくて重い機械!今はすっかりスマホ主流です。

現場用デジカメ

↑ ネーミングセンス!!

耐久力のある現場監督用のデジタルカメラ。
これもすっかりこの数年でスマホにとってかわられました。
今はスマホさえあれば、写真撮るのはもちろん、現場の現況もリアルタイムにわかるし、図面の共有もできるし、ちょっと前では考えられなかった進化です!

他にも、DOS画面のCADとか、数字のテンプレートとか、回転印とか色々あります。(テンプレートはたまに使う)

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どんどん進化していく道具たち。
10年後、20年後はどんな風に変わっていくのか興味深いです。

 

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