最近クローズアップされつつあるヤギの除草ってご存じでしょうか?
これは、ヤギをレンタルして緑地、庭などの除草をすることです。
建設会社でいうと、通常ならば草刈り機で除草する現場敷地内の除草や社員寮の庭などを、ヤギたちに担当してもらいます。
今回はそのヤギの除草について紹介していきます。
どのような形で除草をするのか?
除草ヤギの専門会社からヤギをレンタルし、除草する場所に放牧して草を食べてもらう形です。
扱う会社によって、1日〜半年単位のレンタルがあります。
受け入れ側は、ヤギが逃げないように囲いを作ったり、ヤギが休める小屋の設置、ヤギの飲食、排泄処理、体調管理等の世話をする担当者を用意する必要があります。
メリット
- 草刈り機で除草する際に使用される化石燃料が必要なくなるため、CO2削減になる
- 草刈り機による騒音がなくなる。(ヤギは比較的おとなしい)
- 除草材などの薬剤を使用しないので環境に優しい
- 草を刈った後の処理の手間と処分費用が削減される(ヤギ1頭の食事量は1日約10kg)
- 傾斜面や屋根など機械では難しく、また危険を伴う場所もヤギなら難なく行かれる
- 仮囲いと地面の接触面の除草しにくい場所もヤギならきれいに食べてくれる
- ヤギとのふれあい会などを開催して地元の方と交流することができる
鹿島建設によるヤギによる除草の実験報告がありましたのでご紹介します。
郊外だけでなく都心でもヤギ除草が成功しているとのこと。これからどんどん活用されていくといいですね!
デメリット
- 鳴き声や糞尿の臭いで近隣に迷惑をかけることがある(住宅地では要注意)
- 生き物なので、体調管理や事故に細心の注意を払う必要がある
(毒性植物やビニールなどの誤飲誤食、高所からの転落、ひも状のものが首に巻きついての窒息、脱走による交通事故等) - 食べてもらいたくない植物を食べてしまう
デメリットがあった事例として、米国オレゴン州、セーラムの公園のニュースを・・
これはヤギの頭数と管理する人の数のバランスが悪かったことが原因でしょうね。
ヤギ達の側からするとどうなの?
メリットデメリットはわかりましたが、実際ヤギ達からするとこの仕事はどうなんでしょうか?
もしかして、あちこち色々な場所に連れていかれてストレスなのでは?と心配になってしまいます。
色々調べてみたのですが、ヤギの除草作業に対するストレスについての検証が見つかりませんでした💦
ただ、ヤギは群れる習性があること、家畜としての歴史が長いので人によく懐く事、とあります。
レンタルする時は2頭以上で、そしてふれあいを多くして愛情をもって接していけば大丈夫かな、と思います。
もちろん、飼育環境を整えることを第一に!
まとめ
ヤギのレンタルは、専門の会社や牧場などからできます。
契約内容、値段などはそれぞれなので、よく調べて契約するといいでしょう。
また、ヤギのえさとなる草は、春の成長期が最も栄養があるそうなので、レンタルする際は春になる前に検討するといいかと思います。
ヤギの除草は、メリットデメリットありますが、いまのところメリットの方が大きいという感想が多いです。
人とヤギ、そして自然環境に負担がかからないようなこのような除草法がどんどん普及していくといいですね。
個人的には、私もいつかヤギの除草をする現場で働いてみたいです!