現場事務の日常

工事用黒板の進化~木製黒板からアプリへ!

現場事務で20年働いている間に、劇的な進化を遂げた道具のトップは携帯電話(スマホ)ですが、実は工事用黒板もかなり進化しています!

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工事用黒板とは?

発注者に工事品質を証明するために提出する資料である工事写真を撮影する際に、映り込ませる黒板。工事箇所、工事内容、撮影日等の情報を記入します。

工事用黒板の進化

工事用黒板の進化
  • 第一形態
    木製黒板
    昔の学校にあった(今も?)木製の黒板。チョークで記入する
  • 第二形態
    ホワイトボード
    スチール製が多くマグネットが使用できる。マーカーで記入する
  • 第三形態
    伸縮式ボード
    スマホの自撮り棒の形。1人で撮影することができる
  • 第四形態
    工事看板アプリ
    看板に記入する内容を入力し、看板を表示させて撮影できる

工事写真に関わる現場事務員の業務

工事用黒板の作成

通常は、撮影時に現場監督が黒板に記入しますが、撮影箇所が多い場合などは、事前にPCで工事情報を入力したものをプリントアウトし、それを黒板に貼って使用する場合もあります。
現場事務員は工事情報の入力を行います。(現場によっては現場監督が行う場合もある)

以前の現場で、配筋検査時の黒板用資料を作成しました。
配筋図のリストを見て黒板の形式に沿って入力するのですが、とにかく量が多い上に、リストが細かくて大変でした💦

(こんな感じの表をExcelで作成し黒板に貼って使用する)

工事写真台帳の作成

撮影後、使用する写真を台帳に貼り、工事情報などを入力し、適宜インデックスやリストを作成し工事写真資料を完成させます。

この作業はかなり時間がかかります。
使用する写真の選択、並べる順番、コメント等、現場監督からの指示を受けてから、PCで1枚ずつ作業していかねばなりません。

進化型の工事用黒板

伸縮式黒板が出てきた時は、現場でもかなり盛り上がり早速導入しました。
今までかさばる黒板を持って移動したり、1人が黒板を持ち1人が撮影するという2人がかりだったのが一気に解消です!

スマホの自撮り棒にそっくり。

 

そしてさらに、工事用黒板のアプリまで登場しました。
私がチェックしたものはこちら↓

これは、事前に黒板の種類を選択し、情報を入力しておいたものを、撮影画面に投影しつつ撮影ができるという画期的なアプリです。
こんな風に色々な種類の黒板が選べます(背景色も選べる)

撮影するとこのように表示されます。

これを使えば、情報の書き直しや持ち歩き、雨天時の使用の問題などはなくなります。
なにより情報が統一されたフォーマットでクリアに表示できるというメリットが。

更に、同シリーズの工事写真管理ソフトを使うと、工事台帳まで自動に作成してくれます。
今までの手作業時間が半減されますね。

そして、このアプリの使用は2017年に国交省が直轄工事での利用を認可しています。
また、2020年には国交省からi-Constructionの推進を加速するため、今年度以降に発注する一部を除くすべての営繕工事で新技術の活用をを原則として義務化すると発表されました。

これからおそらく、各企業で導入されていくことと思われます。
まずは、私の職場でも試してみるよう上司に提案してみます!


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