長期間同じ職場に派遣されていますが、何度か契約外の仕事をするよう命じられたことがありました。
本来ならば契約外の仕事はする必要はないですし、また業務によっては責任問題も発生してしまうので受けるべきではありません。
ただし、ビシッと断れない状況になることもありました。
そこで、私がこれまで、契約外でも受けた仕事、受けなかった仕事の例をあげてみます。
まず、契約外の業務とはどのようなものかと言うと、
- 派遣契約で定められていない業務
- 契約にないサービス残業
- 就業時間外の飲み会や接待
- 部署を移動すること
- 契約外の出張
私の場合２，４，５はほとんどなく、⒈の派遣契約で定められていない業務、⒊の就業時間外の飲み会や接待、で悩まされました。
多分、この２つに悩まされる派遣社員は多いのではないかと思います。
では、私の経験談などを・・・
テナントの自治会幹事を頼まれてしまった！
私の職場は、ビル内の１室を借りて事務所にしています。
そのビル内では自治会のようなものがあり、年に何回かの会議とイベントが開催されるのです。持ち回りで幹事をしなければいけないのですが、派遣社員の私がその幹事仕事をやらないといけないことに。
仕事内容は、会議の連絡、会議室の確保、会議のお弁当用意、ビル関係の方へのお中元・お歳暮手配、イベントの計画、実施、会計等々、結構負担です。
明らかに契約外業務なので、派遣先の上司と相談を重ね、その上で受ける事にしました。
条件として、就業時間外の会議、イベント（主に休日に行う）時は「時間外労働」扱いにする。
イベント時は、他の職員にも手伝ってもらう。という事で。
断固として断ることもできたのですが、他の職員は現場に出ずっぱりでとても手が回らないし、常に事務所にいる私がやれば、入出金や連絡等時間をやりくりする必要もなく、テナントの方たちとも顔見知りなため諸々スムーズにいくからです。
念のため、派遣元の担当者にも事情を話し、契約業務に付随する業務として了解を得ました。
別会社の人から書類作成を頼まれてしまった！
この例は、ちょっと複雑で、別会社というのは、現場の施主、いわゆるお客様にあたる立場なのです。現場事務所はその会社のビルに入居しているので、なかなかに断りにくい雰囲気・・
「パソコンが不調だからちょっと見て」ぐらいなら、まあいいですけど書類作成となるとその会社の機密問題にも抵触するし、CAD案件だったので時間も相当かかります。
こちらは上司がすぐに「派遣社員にやらせることはできない」旨を伝えてくれてやらずにすみました。
会社の飲み会や歓送迎会に誘われた！
これは、私の中で明確に線引きをしています。
現場内の飲み会は基本的に参加。
理由は、現場内の交流や、他人の意外な一面を見るのに興味があることや、美味しい物が食べたい（！）から。
派遣先会社の本社レベル、または接待がらみの飲み会は不参加。
客先から休日に遊びに行こうと誘われた！
絶対に不参加（笑）
- 契約外業務は基本的に受けない。
受けるなら、派遣先、派遣元にきちんと連絡をし、残業時や休日出勤時の賃金発生の取決めをきちんとする。 - 別会社からの仕事は客先とはいえ受けない。
- 飲み会は業務ではないので、自分が参加したければ参加すればよい。
この他にも、日常のささいな頼まれごと（お茶出し、買い物、ボタンつけ、ゴミ出し等々）、契約外の仕事は多々あります。
そこで「私、派遣社員なんで契約外の業務はお断りします！」とすぐに断るのはやめましょう。
派遣先の人間関係を良好に保ち、かつ円滑に業務を進めていくのも派遣社員の仕事のひとつだと私は考えています。
そこで、まずは派遣先と派遣元とよく相談をしていくのが良いかと思います。
ただし、その際に、主張すべきところはしっかりと主張し、情に流されないように線引きをきっちりするのも重要なポイントです。
業務の内容が契約書によってきちんと決められているのが派遣社員の最大のメリットですので、そこは動じず。
※労働者派遣法できちんと定められています。
