2020年に施行された派遣法改正に伴い、私は無期雇用派遣社員になりました。
それから1年、以前と比べてどう違うかを書いてみようと思います。
以前は、登録型派遣社員(専門26業種)で派遣の期間制限なしの働き方でした。
派遣社員になってから25年ぐらい、今の職場では18年継続して勤務しています。
その間、3か月更新で時給は契約当初から80円アップ、交通費はなし。
そんな中、派遣法改正で3年ルール(「同じ事業所で3年を超えて働くことはできない」)が決定し、今の職場で継続して働けない事になり、私自身も会社も困ってしまう事態に。
派遣先も派遣元も、法律に反するわけにはいかないので長く働いていたとはいえ特別扱いはしてもらえません。
今の会社で働き続けるには、
②派遣先の契約社員になる
③部署を変えて働く
の選択肢がありましたが、
①の社員として採用は×、②契約社員になると内勤になり現場では働けない、③部署を変えると今の現場では働ける可能性が低い、ということでどれも現状の職場では働けそうもありません。
しまいには、別の派遣会社に登録しなおしてそちらから今の職場を紹介してもらうか?という話まででてきました(他派遣会社の方にはOKをもらった)。
そして、最終的に現状ではこれが最良という契約を結ぶことになりました。
・派遣先(今の職場)が契約継続の意思がある限りずっと働くことが可能
・交通費は全額派遣先が出す
・契約更新は3か月⇒半年更新に
無期雇用派遣社員の登録には、ちょっとためらいがあったものの、継続勤務できるのならば問題はありません。
ただし、無期雇用派遣社員の就業規則を見ると「えええ?」な内容で、もし上記のような契約内容でなかったら登録はためらったと思います。
例えば、
- 派遣元が指示した就業場所及び就業を断った場合は解雇
- 派遣元が派遣社員に提示する仕事が見つからなかった場合は解雇(期間の定めは記されていないが最初は1か月だった)
- 産休、生理休暇、育児休暇、介護休暇、傷病休暇、公民権行使の為の休暇はあるが、その間は無給。
- 退職金、賞与は基本給に含んで支給(実質なし)
ちょっと、これは考えてしまう規定ですが、一番最初に出された時から徐々に良い方向に改正されてきているので、今後も変わっていくのではないかと思っています。
結論として、今の時点で無期雇用派遣社員になってのデメリットはありません。
ただし、もし派遣先で継続を打ち切られたらかなり厳しいかなと。
派遣元が、全く別の職種や通勤時間が長い場所等紹介してきた場合は、いったん退職して別の派遣会社に登録することも考えられます。
やはり仕事の条件を選べないというのでは、全く派遣社員の意味はありませんもんね。
これからの法改正を期待しつつ・・