現場事務の日常

【現場事務員も知っておきたい】面白い建築用語

建設会社に入社してから数年は、専門分野にはかかわっていなかったのですが、積算部に配属されてからは、新しい用語との出会いの連続でした。
見積書ひとつ作るのにも、わからない言葉が多くてスラスラ入力できず苦戦したものです。
* 「斫り」とか「ノロ」とか「入隅・出隅」とか・・

当時の上司が熱心な方で、私ともう1人の後輩女性社員に定期的に建築用語テスト&解説をして下さりそれでかなり覚えることができました。

今でこそ、ネットで検索すれば意味も形状もすぐにわかりますが、まだ「Windows」さえなかった時代。ひたすら、上司に教わったり用語集で調べたり。
今でも用語集は常に手元に置いています。安心感のために。

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面白いなあと思ったのは、建築用語には動物の名前がよく使われていること。
* 猫、犬走り、キャットウォーク、ハト小屋、立ち馬、虎ロープ等々。

猫、というのは猫車ともいって、材料を運搬する手押しの一輪車です。
逆さにしておいた時の形が猫に似ているから、とか猫のように狭い通路を通れるから、とかいくつか理由があるようです。

現場職員から聞いた話で、新入社員に「ねこ持ってこい!」と言ったら、しばらくしてからしょんぼり戻ってきて「猫(野良猫)が見つかりませんでした・・」と。
実際の話か現場あるあるの都市伝説かわかりませんが(笑)、気の毒すぎです。

動物の他にも、食べ物とか植物とか面白い用語がたくさん。
そういう独特の用語を知るたびに建築業界の深みにはまっていきます・・(楽しいです)

 

  • 斫り(はつり)
    石やコンクリート面の余分な部分をのみで削りとること。
  • ノロ
    セメントペースト。セメントと水だけを混合したもの。
  • 入隅・出隅(いりすみ・ですみ)
    建物の二つの壁が内向きに入り合うことでできる角と、外向きに出合ってできる角の部分。
  • 犬走り
    建物基礎のまわりを40〜60cmの幅でコンクリートや砂利・石で敷き固めた部分
  • キャットウォーク
    設備点検などのメンテナンスのために高所に設けられる通路
  • ハト小屋
    屋上に設置する箱状の構造物。屋根を貫通して屋上に突き出た配管を雨水を防ぐため覆う。
  • 立ち馬
  • 虎ロープ
    工事現場などによく張られている黄色と黒のしましまのロープ。

 

 

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