建築現場事務をやってみようかな?と思った時に気になるのは業務内容や職場の環境ですよね。
この記事では一般事務との違い、職場の雰囲気、将来性などを紹介していきます。
現場事務の業務内容
現場事務と一般事務の違いは、実はほとんどありません。
あえて言えば、OA作業の他にアナログ的な業務が比較的多いことでしょうか。
また現場から突発事項の業務が入りがちなので、スケジューリングをしっかりとすることが必要です。
かなりマルチタスク対応力が求められます。
経理業務
毎月の請求書受発注処理や、それに伴う帳票入力管理。
小口現金管理、経費精算、決算期処理等。
支店、本社の管理経理部門と随時連絡を取り合う形になります。
庶務業務
・各種書類管理・ファイリング
・会議のセッティング&片付け
・備品注文管理(文房具他、ヘルメット、腕章、作業着安全靴等)
・お弁当注文
・郵便物手配
・事務所内清掃、お茶出し
など、総務的な業務です。
OA事務
業務に関する各種書類作成。
現場ではなぜかEXCEL率が非常に高いです。
Excelのレベルは、表作成、関数(SUM,INT,ROUNDUP,IF,VLOOKUP,SUMIF等)、グラフ作成ぐらいで十分対応できると思います。
関数に関しては、やりながら使えそうなものを工夫していけばいいので、最初はSUMしかわからなくても大丈夫です。
他にはMS-WORD、パワーポイント等。
書類は多岐にわたります。
ファイリング
建築現場はとにかく書類が多いため、個人的には最重要な業務だと思っています。
役所関係書類、施主との契約関係、労務安全書類(施工体制台帳、施工体系図等)、各種検査書類、近隣関係の書類、納品書、産業廃棄物伝票、作業日報、KY書類、新規入場書類、各種会議議事録、工事写真、竣工書類等々。
来客応対、電話応対
こちらは一般事務と変わりありません。
来客が現場を見学する際にはヘルメット、長靴、スリッパ、軍手などの用意が必要になる場合もあります。
CAD補助業務
CAD業務は、求人募集の条件に記載されていないこともありますが、できた方が圧倒的にいいです。
作図操作までできなくても、印刷、保存方法を知っているだけでも業務の幅は広がります。
主に図面の修正、簡単な作図などをすることが多いでしょう。
レベルによっては更に複雑な処理をまかせられることもあります。
現場事務に必要な資格
特に必要ありませんが、持っていると業務がよりスムーズになったり、将来転職時に有利になる資格として以下のものがあげられます。
・建設業経理士(2級~1級)
・建設業経理事務士(3級~4級)
・日商簿記
現場事務所の環境
一般的に現場近くの事務所内で働くことになります。
現場監督はほとんど男性のため、職場に女性1人という事が多いです。
事務所は、人の出入りが多くにぎやかですが、職員が現場に出てしまうと、事務員1人になり比較的穏やかに仕事ができます。
事務所内は、形態によって変わってきますが、外から見た雰囲気よりもずっと快適です!
現場事務の継続性
現場事務というのは、工事が終了するまでの契約になります。
求人募集でも、「〇〇月末まで」という記載になっています。
そのため、期間を定めて働きたい方には条件が良い仕事です。
では、長く働きたい時はどうすればいいでしょうか?
実は現場事務は、私のように長期で働いている人が非常に多いのです。
それは、現場が終わると別の現場を紹介されるからです。
所長について次の現場へ行くパターンや、近くに出た現場へ行くパターンなど、本人が希望してなおかつ会社が了承すればだいたい継続して働けます。
派遣社員はどうなるのか?という件に関しては、あらたに次の現場との契約書を作成してもらえば問題ありません。
年齢は・・今までとやかく言われたことはありません💦
とにかくきちんと真面目に働ける人なら、年齢は関係ないかと思われます。
特に経験を積んだ事務員は即戦力として貴重なので、長く働けるでしょう。
知り合いの現場事務員で60代後半の方もいます!
現場事務のイメージがなんとなくわいたでしょうか?
「現場での仕事」と言うと、掃除、洗濯、時に炊事、お茶出し、買い物・・のようなイメージがあるようで、昔々は「現場のおばちゃん」という言葉も普通に口にされることがありました。
その延長で、今もたまにレトロな頭の方には揶揄されるような事を言われたりしますが、全くの認識不足です!
建築・土木業界の専門性の高い知識、またCADなどのスキルを身につけるチャンスもある大変興味深い仕事です。
そして、なんといっても自分が携わった建物が竣工した時の喜びは格別です!
働けば働くほど面白くなっていくので、興味がある方はぜひチャレンジしてみて下さい。