現場事務を長年してきて、身近で喧嘩や言い争いが勃発!という場面に何度か出くわしました。
現場監督同士だったり、現場管理VS設計だったり、現場監督VS職人だったり・・
職業柄、声の大きい勇ましい方が多く、怒鳴り合いも半端ない迫力です。怖い〜。
そんな場面に居合わせた現場事務員は一体どうしたら!?
参加する?仲裁する?泣いてみる?怒鳴りつける??
それでは、私の経験上、結構良かったな、と思った対処方法を書いてみます。
物が飛んで来るとか、暴力沙汰になっているとか以外は、基本喧嘩してる人は喧嘩してる人のフィールド、自分は自分のフィールドということで、やるべき仕事を淡々と続けます。
熱くなっている人たちに、外野が口出ししても火に油ですし、おせっかいでもあります。
まあ、「存分にどうぞ〜」という空気を醸し出しつつスルーするのがいいかなと。
怪我をするくらいの暴力沙汰になることはほとんどないでしょうが、万一そんな風になったら自分の身の安全を守りつつ、他の職員と協力して一喝するなり、水をぶっかけるなり、なんらかの方法で止めるしかありません。
可能ならば、その場から席をはずしてしまうのも有りです。
当人たちが後で冷静になった時、事務員に一部始終を見られていたことで気まずい気持ちになるかもしれないし、こちらも見たいものではないですし。
終わった頃を見計らって、うっすらニコッとしつつ席に戻ります。
(こわばった顔してると緊張感が続きそうなのであえて)
これは状況によってですが、ひととおり激情が去って、お互いそっぽ向いている時などに、さりげなく缶コーヒーとか温かいお茶とかを出すと、場の緊張感がほぐれます。
「まあまあ、お茶でも飲んで一息ついてよ」という、ちょっとさばけた姉さん感を出すとより効果的かも。
幸せホルモンのセロニトロンを増やすために「牛乳瓶」でも投げつけたい気がしますが、そこは抑えて抑えて。
しっかりカルシウムとってイライラを静めて下さい〜。
争いが終わってしばらくした頃に、さりげなく「お疲れ様」と声をかけると、向こうもホッとするでしょう。
当人たちにとっては自分の感情をむき出しにしたことや、周りの人に迷惑をかけてしまったことで、気まずさを感じていると思うので。
その時も、やはりサバサバっとした言い方が気を楽にさせてあげられると思います。
と、ここまで読んで、「なぜそんな媚びたことをしなくてはいけないのか?」「お茶を出すとか男尊女卑的ではないか?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
確かに、正論ですし、私もそう思います。
そこをなぜあえてするのか?
私は、現場事務員というのは業務をスムースに進めるための「潤滑油」的な役割があると思っているのです。
男女差別ではなく、男女区別、担当する役割が違うということ。
現場で働く現場監督と、事務所で来客や電話応対、経理事務、細かな書類作成等、現場を支える業務を担当する事務員。
お互い気持ちよく、円滑に業務をすすめるために、ちょっとぐらいお茶いれたり、言葉をかけるのなんてどうってことないな、と思っているんです。
無理をすることはありませんが、ささいなことで気持ち良く働けるのなら女優になった気分で演じることなどわけありません。
まあそんなことで、喧嘩勃発しても、事務員は心穏やかにまいりましょう。